2019年07月18日
DXCC申請と賞状到着:アマチュア無線@新潟
大学受験で途絶えてから20年超となる1998年にアマチュア無線にカムバックして、1級アマチュア無線技師資格をとったりクランクアップタワーなどを建ててビームアンテナを取り揃えて本格的に海外交信に取り組み始めたのが2001年。
回りご近所の電波障害調査や対策など立てて、かねてから申請していた総務省の落性検査を終えてやっとの思いで1kwの運用許可が下りたのが2007年。
以前にARRL:アメリカアマチュア無線連盟が執り行っているDXCC:DX Century Clubというプログラムを紹介しました。
このプログラムは海外の国及び国に準じる地域とどれだけ交信したかを賞するプログラムです。
きちんとした形で交信記録の確認がなされ認定されて賞状や盾などを得ることができます。
入り口は100エンティティ―です。
DXCCプログラムでは現在340の国と国に準じた地域があります。
カントリーと昔は呼んでいましたが、現在はエンティティ―と呼んでおり、現在国としては196か国存在しますが、アマチュア無線の世界では**領XX島などという絶海の離島など細かい取り決め事項にのっとって340エンティティ―存在しています。
全エンティティ―のうち、未交信地域残り9以下となると、野球の名球会入りと似たようなHonor Roll:オーナーロールというDX Century Club:DXCCの名誉会員になることができます。
そして毎年ARRLからそのメンバーが発表されます。
ちなみに日本は 南鳥島が別エンティティ―となっています。
南極の昭和基地は、DXCC上は各国共通で、Antarctica:南極というくくりのエンティティ―に分類されます。
海外交信に取り組み始めて17年。
紙のQSLカード(交信証)の回収に苦慮していた面もあり、交信エンティティ―数に対するQSLカード回収率は2014年2月の時点で323/330(交信証取得数/交信局数)、2018年3月末時点で325/334となっていました。
紙QSLだけでの申請は、まだ集めきっていないカードがあったり整理が面倒だったり非常な手間と時間がかかるなどハードルも高く、これまでDXCC申請は躊躇していたところでした。
ここで、DXCCプログラムでは、本当に交信したかどうかを認定する方法が現在二通りあります。
1.昔からの方法:交信証:紙のQSLカードによる方法
まず紙ベースのQSLカード(交信記録証)を集めなければなりません。
紙QSLの場合は、お互いに発行の手間や時間、お金がかかり、確実に交信証が得られるかどうかも(特にアフリカやカリブ海の国などでは途中でIRC:返信切手券や返信送料として入れたドル札が抜き取られたりと国によってはトラブルも多く)不確実です。また得られた紙QSL(交信証)はフィールドチェッカーという日本アマチュア無線連盟やアメリカアマチュア無線連盟から任命された審査委員の確認作業が必要になり、何百枚ものQSLカードを整理したり連盟にQSLカードを送る送料(返信分も含め)もかかります。そして紙ベースなので、それなりの申請手数料や1交信当たりの認定手数料等もやや割高でお金がかかるだけでなく、さらに事務手続き上の手間と時間もかかります。
2.Logbook of The World : LoTWを利用する方法
アメリカアマチュア無線連盟が運営している、電子交信記録認証システムです。
ARRL本部にあるサーバーに個人個人の交信記録を決められた様式に従いアップして照合確認します。
交信記録簿の全世界共通のデータ・バンクで2003年から運用が開始されました。電子記録簿を様式に従って新たに作らなければならないので当初は参加する局も少なかったのですが、2010年頃から急速に参加局が増えました。
現在参加局は全世界で12万人、10億の交信記録がサーバー上に存在しています。
無線免許証と個人が特定できる書類(運転免許証)などを提出して確認の上、自分のコールサインのアカウントを登録してもらうと、認証ファイルが発行されます。これをセキュリティーキーとして利用して、これまでの自分の交信記録簿:Logをきちんと体裁を整えた電子ファイルとして作成し、ARRLのサーバー上にデーターをアップします。一旦交信記録をサーバーにアップすると改変することはたとえ本人であっても不可能なシステムですが、データの訂正に関しては訂正したデータを追加アップすることで対応されます。(ミスデータが多いとごみが増える結果になりますが、、、)
相手局もこのデータベースを利用している場合に限り、相手の交信記録簿と10分程度の時間誤差は許容されるようですが交信日時、周波数、交信モードなどマッチング判定され、フィールドチェックを受けた紙QSL(交信証)と同等の効力を発揮します。(相手の交信データは全く見ることはできないシステムで、サーバー上でマッチした場合のみこちらの記録と一緒に表示されるので悪用はできません)
LoTWを利用したDXCC電子申請では、QSLカードの交換は必ずしも必要でなくなり、紙ベースでの確認作業が省かれるため、DXCC申請にかかる証明確認手数料などが格安になり金銭的かつ時間的にもかなりのメリットが生じ早くて安い認定審査が期待できます。
また一旦交信記録簿をアップすると、あとは時々自分の追加分の交信記録をアップするだけで良いので便利です。
そんな状況でしたが2018年4月、一念発起。
重い腰を上げて一月ほどかけてこれまでの自分の交信記録簿を所定の登録フォームに変換しLoTWの利用申請を行いました。
取り組み始めて紙QSLではコンファーム出来なかった交信局がLoTW上で認定されるなどの思いがけないメリットもあり、晴れて334エンティティ―を確保する見込みが立ちました。
この時点でLoTWによる電子申請だけでクレジットできる局数は321でしたが、とりあえず電子申請だけのDXCC申請を行いました。
そしておよそ2週間後に電子上では321がコンファームされました。

その2週間後にDXCCの賞状が他の外国局のQSLカードとともに送られてきました。
やった~
でもまだHonor Rollには手が届いていません。
紙のQSLカードを所持確保できているがLoTWに参加していない局が13局あったので1.の方法で後日追加申請することにしました。
回りご近所の電波障害調査や対策など立てて、かねてから申請していた総務省の落性検査を終えてやっとの思いで1kwの運用許可が下りたのが2007年。
以前にARRL:アメリカアマチュア無線連盟が執り行っているDXCC:DX Century Clubというプログラムを紹介しました。
このプログラムは海外の国及び国に準じる地域とどれだけ交信したかを賞するプログラムです。
きちんとした形で交信記録の確認がなされ認定されて賞状や盾などを得ることができます。
入り口は100エンティティ―です。
DXCCプログラムでは現在340の国と国に準じた地域があります。
カントリーと昔は呼んでいましたが、現在はエンティティ―と呼んでおり、現在国としては196か国存在しますが、アマチュア無線の世界では**領XX島などという絶海の離島など細かい取り決め事項にのっとって340エンティティ―存在しています。
全エンティティ―のうち、未交信地域残り9以下となると、野球の名球会入りと似たようなHonor Roll:オーナーロールというDX Century Club:DXCCの名誉会員になることができます。
そして毎年ARRLからそのメンバーが発表されます。
ちなみに日本は 南鳥島が別エンティティ―となっています。
南極の昭和基地は、DXCC上は各国共通で、Antarctica:南極というくくりのエンティティ―に分類されます。
海外交信に取り組み始めて17年。
紙のQSLカード(交信証)の回収に苦慮していた面もあり、交信エンティティ―数に対するQSLカード回収率は2014年2月の時点で323/330(交信証取得数/交信局数)、2018年3月末時点で325/334となっていました。
紙QSLだけでの申請は、まだ集めきっていないカードがあったり整理が面倒だったり非常な手間と時間がかかるなどハードルも高く、これまでDXCC申請は躊躇していたところでした。
ここで、DXCCプログラムでは、本当に交信したかどうかを認定する方法が現在二通りあります。
1.昔からの方法:交信証:紙のQSLカードによる方法
まず紙ベースのQSLカード(交信記録証)を集めなければなりません。
紙QSLの場合は、お互いに発行の手間や時間、お金がかかり、確実に交信証が得られるかどうかも(特にアフリカやカリブ海の国などでは途中でIRC:返信切手券や返信送料として入れたドル札が抜き取られたりと国によってはトラブルも多く)不確実です。また得られた紙QSL(交信証)はフィールドチェッカーという日本アマチュア無線連盟やアメリカアマチュア無線連盟から任命された審査委員の確認作業が必要になり、何百枚ものQSLカードを整理したり連盟にQSLカードを送る送料(返信分も含め)もかかります。そして紙ベースなので、それなりの申請手数料や1交信当たりの認定手数料等もやや割高でお金がかかるだけでなく、さらに事務手続き上の手間と時間もかかります。
2.Logbook of The World : LoTWを利用する方法
アメリカアマチュア無線連盟が運営している、電子交信記録認証システムです。
ARRL本部にあるサーバーに個人個人の交信記録を決められた様式に従いアップして照合確認します。
交信記録簿の全世界共通のデータ・バンクで2003年から運用が開始されました。電子記録簿を様式に従って新たに作らなければならないので当初は参加する局も少なかったのですが、2010年頃から急速に参加局が増えました。
現在参加局は全世界で12万人、10億の交信記録がサーバー上に存在しています。

無線免許証と個人が特定できる書類(運転免許証)などを提出して確認の上、自分のコールサインのアカウントを登録してもらうと、認証ファイルが発行されます。これをセキュリティーキーとして利用して、これまでの自分の交信記録簿:Logをきちんと体裁を整えた電子ファイルとして作成し、ARRLのサーバー上にデーターをアップします。一旦交信記録をサーバーにアップすると改変することはたとえ本人であっても不可能なシステムですが、データの訂正に関しては訂正したデータを追加アップすることで対応されます。(ミスデータが多いとごみが増える結果になりますが、、、)
相手局もこのデータベースを利用している場合に限り、相手の交信記録簿と10分程度の時間誤差は許容されるようですが交信日時、周波数、交信モードなどマッチング判定され、フィールドチェックを受けた紙QSL(交信証)と同等の効力を発揮します。(相手の交信データは全く見ることはできないシステムで、サーバー上でマッチした場合のみこちらの記録と一緒に表示されるので悪用はできません)
LoTWを利用したDXCC電子申請では、QSLカードの交換は必ずしも必要でなくなり、紙ベースでの確認作業が省かれるため、DXCC申請にかかる証明確認手数料などが格安になり金銭的かつ時間的にもかなりのメリットが生じ早くて安い認定審査が期待できます。
また一旦交信記録簿をアップすると、あとは時々自分の追加分の交信記録をアップするだけで良いので便利です。
そんな状況でしたが2018年4月、一念発起。
重い腰を上げて一月ほどかけてこれまでの自分の交信記録簿を所定の登録フォームに変換しLoTWの利用申請を行いました。
取り組み始めて紙QSLではコンファーム出来なかった交信局がLoTW上で認定されるなどの思いがけないメリットもあり、晴れて334エンティティ―を確保する見込みが立ちました。

この時点でLoTWによる電子申請だけでクレジットできる局数は321でしたが、とりあえず電子申請だけのDXCC申請を行いました。
そしておよそ2週間後に電子上では321がコンファームされました。

その2週間後にDXCCの賞状が他の外国局のQSLカードとともに送られてきました。

やった~
でもまだHonor Rollには手が届いていません。
紙のQSLカードを所持確保できているがLoTWに参加していない局が13局あったので1.の方法で後日追加申請することにしました。
