ロールベール:牧草::阿賀野川河川敷:安田ヨーグルト@新潟

Zen

2010年08月08日 20:24

以前に安田は新潟県の酪農発祥の地と言うお話をしました。
山菜採りや桂清水の水汲みの際、6月に入り阿賀野川の土手道を走っていると河川敷では牧草の刈り取りや牧草ロールの作成が行われ白いマッシュルームが河川敷のあちこちに出現します。

この牧草のロール、正式名称はロールベールサイレージと言います。

1個400kg近くもあり、手で押して転がそうとしてもなかなか動かせるものではありません。
実際に転がそうと思いましたが転がりませんでした。

トラクタータイプの草刈機で一旦牧草を刈ってから、今度はそれを畦状にまとめて、さらにロール状にまとめ上げます。


刈られた草は乾燥させるためしばらくし放置され、畦状にまとめられてから牧草ロールにされます。
左は牧草をロール状にする機械の付いたトラクターと畦状にまとめ上げられた牧草、右は出来上がった裸の牧草ロール。


別の機械で牧草ロールを拾い上げ一つ一つビニールを巻きつけてロールベールを作ります。
ビニールを巻きつける際に乳酸菌を同時に噴霧してロールを作る事もあるようです。

何段階もの工程を経てできるのですね。

これを川原に放り投げて置くと中で牧草の乳酸醗酵が進むのだそうです。
昔はサイロなどに牧草をため込んで醗酵させていたようですが近代酪農ではロールベールサイレージが主流のようです。

川原に転がして置くと太陽の助けもあったりで乳酸醗酵がさらに進みおいしくなると言う寸法です。

十分乳酸醗酵が進むと牧草は美味しい野沢菜や高菜漬け、沢庵のような香りがするのだそうです。

こうして牛たちは美味しく醗酵した牧草を食べ、美味しい安田ヨーグルトができるのですね。
考えてみると乳製品は餌作りの段階から乳酸菌のお世話になっているのは面白いことです。


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