菖蒲:染め絵手拭い@新潟
今時、全国各地の菖蒲園ではショウブの花が満開でしょうね。
これは戸田屋商店の”
菖蒲”という染め絵手拭いです。
皆さん
”菖蒲”って書くと”ショウブ”かと思いきや”アヤメ”と読んだりもするので何がなんだかわかりませんね。
またアヤメとカキツバタも一見同じ花のように見えます。
アヤメとショウブ、何処で区別するか分かります?
花弁の付け根に網目模様というか虎斑模様があるのが
アヤメ=文目でした。
またショウブは水辺を好みますがアヤメは乾いた場所=陸を好みます。
花の時期もアヤメが5月、ショウブが6月と若干ずれています。
この手拭いに描かれている花の正体は?
花や根元に水が流れている所を見るとショウブのようですね。
どちらなのか悩んでしまいました。
ちなみにアヤメの学名はIris sanguinea ハナショウブはIris ensata var. カキツバタは Iris. laevigataと言うんだそうです。
そしてアヤメ属の植物の学名の頭には Iris がつきます
アヤメは
英語で Iris=アイリスと言います。
意外なことに気付きました。
Irisはもともとギリシャ語で”虹”の意味です。
医学用語で
目の”虹彩” のことを
Iris って言います。
アヤメの外花被片の付け根の網目模様と虹彩の網目模様が似ていることからついた学名なのかなと思った次第です。
ちなみに
本当のショウブはサトイモ科でガマの穂のような花をつけます。いわゆるショウブとはハナショウブのことをさすようです。ますます訳が分からなくなっちゃいますね。
アヤメ、ショウブ、カキツバタなど似た様な花がありますが
それぞれの違いや見分け方はこちらをどうぞ。
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