先日紹介しましたが、鳥屋野潟に向かう道中、
ある場所のクサフジは春だけでなく秋にも花を咲かせます。
晴れた秋晴れの10月上旬、脇を通ったらブンブンと羽音が、、、

季節外れのクサフジで、クマンバチが蜜を集めていました。
以前に我が家のキングサリやブラックベリーの花などとクマンバチの話を書いたことがありましたが、クサフジとは意外でした。
体が大きくてブンブンと大きな羽音を立てて飛ぶ姿は重戦車並みで恐怖を抱く人が多いクマンバチ。
クマバチとも呼ばれています。
日本語では「クマ」という字面で怖そうなイメージですが、英語ではLarge carpenter beeと言います。
日本語に直訳すれば「大大工蜂」。
クマンバチは木に穴をあけて巧妙な巣を作るので英語の表現は実に的を得ており親しみやすい名前です。
藤の花が咲く5月上旬頃から花を求め活発に活動を始め、6月にかけ我が家のキングサリやブラックベリーの花が咲くと、花粉まみれになりながら蜜を求めて花から花へと盛んに飛び回っている姿をよく見かけ、以前に紹介したこともありました。
成虫の活動期間は晩春から秋頃までとのことですが、なかなか秋にはお目にかかれませんでした。
寿命は1年程度とされ、その年生まれの新成虫は越冬して翌年も活動するそうです。
毎年野外イベントなどで蜂刺傷で被害が報じられるスズメバチやアシナガバチは肉食で獰猛ですが、クマンバチは草食で花粉や蜜が主食で性格も温厚です。
見かけによらないものですね。
蜂に毒針はつきものですが産卵管に由来するので毒針を持つのはメスのみです。
クマンバチは毒性も低いと言われ人間にはほとんど関心を示さず、ちょっかいを出さなければ刺されることもないようです。
話は変わりますが、、、
ブンブンブン♪ 蜂が飛ぶ~♪
蜂は飛ぶのが当たり前ですが、
航空力学的にクマンバチは飛べるはずがないと言われ議論された時期があります。
レイノルズ数という空気の粘性を考慮することで科学的に飛べることが証明されましたが、それまでは「飛べると信じているから飛べるんだ」という非科学的な議論が科学者の間でも横行していたそうです。
このエピソードにより
「不可能を可能にするシンボル」としてクマンバチはかわいがられてきた一面もあります。
そんなクマンバチの素性がわかると、

この写真のように一心不乱で顔中、体中花粉だらけになりながら蜜を求めて活動している姿を見かけると、可愛らしく思えてきますね。