5月下旬 休日 晴れ 日中最高気温25℃
サクラマス釣りも残すところあと数日。
普通に仕事があるので残りわずかと言えども往復60kmのサクラマス釣り、連日の出勤前釣行というわけにもゆきません。
この日は当直明け、今日が最後かと家に帰って9時過ぎに出かけてみました。
河口近くではシジミ取りの人の姿がちらほら。
減水で水温も10℃超です。
釣り人の姿もまばらでちょっとだけ竿を出しましたが全く釣れる雰囲気なくダメ。
5月下旬のこの時期、河口近くの下流域では海からのサクラマスが遡上してくる確率は非常に低くなります。
下流域はサクラマスの単なる通過点であって遡上のタイミングが合わなければ釣れませんが、上流域に移動するにつれて定位する時間も増えてきます。
そういうわけで終盤は当然上流域をランガンした方が釣れる確率が高くなります。
しかし、、、
水面に木が覆いかぶさるような場所も多く、せっかくフックオンしても制魚(本当は制御)が利かないとバラす確率も高くなります。
この日も ”
こんな場所でかかったら取り込みに苦労するだろうな” という場所でキャストしていたら、、、、
11時45分頃に突然ガツンと当りあり。
流れのある場所です。
下流に走られたらひとたまりもないと思っていたのですが、、、
なんと いきなり下流に向かって猛突進です。
ラインが切れない程度にドラグを締め込みますがどんどんと流れの押しも手伝ってラインが出てゆきます。
かろうじてスプールのラインがすべて出切る前にストップ。
しかし、これはヤバイ。
ラインがたくさん出るということは、出た分だけ上流に魚を引っ張り上げないとダメと言うこと。
覚悟しました。
30分でも1時間でも魚がとにかく弱れば何とかキャッチすることができるか、、、
無理はせず持久戦に持ち込むことにしました。
でも10分たっても20分たってもなかなか出たラインを引き寄せて巻き上げることができません。
周りを見ても誰もいません。手伝ってもらうわけにもゆかないし、、、
これは困った。
そうこうしているうちに魚は下流の方で木が覆いかぶさった岸寄りにだんだんと近づいてきます。
とうとう下流に生えている木立の中にラインが入り込んでしまいました。
魚はまだ遥か下流です。
テンションが掛かっているうちは何とかなりますが不用意にラインを緩めて、急に魚があらぬ方向に走ると今度は木の枝に巻き付いて引っかかってしまいます。
そうなるとラインを巻き上げることすら困難になりライン切れも必至です。
長い時間が過ぎました。
様子を見ながらだましだましゆっくりとラインを巻き上げました。
30分くらい粘ったでしょうか?
弱ってきて浮いてきたところでできるだけ近くまで寄せました。
10m位下流の木立の先で時折浮いた魚の気配がします。
もうこれ以上は引き寄せることは不可能です。
こちらが最終行動に出るしかないな~。
川通しでは胸以上あるような水深ですし、木が邪魔で近づけないのでラインのテンションを緩めないようにして、自分がラインを出しながら岸辺の木々を遠巻きにするように岸寄りを魚に近づいてゆきました。
不意の動きに対処するようにドラグをややゆるめにして竿を置き、タモを持って木にしがみつき様子を伺うと、サクラマスが覆いかぶさった木の枝の先にチラッと時折見えます。
これなら何とかなるか、、、、
ばれてもここまできたら諦めるしかないな~、、、、そう思いつつ
ちょっとヤバイ雰囲気でしたがタモを延ばすとやっと届くような距離。
魚をビックリさせないようにして細い木の枝に体重をかけて、、
(木の枝が折れたらドボン、、多分胸くらいの水深があります)
なんとルアーは尻尾近くにスレ掛かりです、、、
タモ入れ出来ますように!
やったー 玉網入れ成功
頭からなんとかタモ入れしましたが弱っていてもタモがサクラマスの視界に入った途端暴れてました。
私はサクラマス釣りでこのような3本継2.4mの玉網を使っています。
ちょっと見た目は悪いですが見た目より実利です。
普通のランディングネットだったら絶対魚体を手にすることはできなかったでしょう。
今年最後の最後で苦労して釣り上げたサクラマス。
バレなくてよかった。
2本目、一応市場末端価格での遊漁料分の元は取りました。
今年新調した
トラウトワン ネイティブスペシャルも働いてくれました。
前々日に今年2回目のラインを巻き直していたので気持ちよく釣りができました。
釣れたマスは53cm 1.8kg のメスでした。
後半のこの時期としては大きい方だと思います。
これで今年のサクラマス釣りも思い残すことはありません。
今年は3月16日のサクラマス解禁から5月31日の最終日まで37回通いました。
自分的には10回の釣行で1匹位は釣れると思ってますが、今年は思いのほか遡上が少なかったようで確率5%程度でした。
帰りに河原をウロウロしていたら、遡上した鮎の稚魚の姿が確認できました。
あと1ヶ月もすると今度は鮎釣り解禁です。
今年の鮎はどうなるのでしょうか?